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新型コロナワクチンの小児への接種について

  • お知らせ

「新型コロナウイルスワクチンの小児への接種について」  院長の私見

国では、3月以降に5歳~11歳の小児に対する新型コロナワクチンの接種を開始することを決定しました。多くの保護者の皆さんは、小児への新型コロナワクチン接種について、疑問や不安をお持ちだと思います。院長の私見をまとめましたので、接種するか否かを決める際の参考にしていただきたいと思います。

 

  • 小児の新型コロナウイルス感染症の多くは軽症である

新型コロナウイルス感染症による重症例や死亡例の多くは、基礎疾患のある高齢者です。小児のコロナウイルス感染症の症状は、成人の場合とは大きく異なり、多くは軽症あるいは無症状の、いわゆる風邪症状です。小児ではRSウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症の方が、新型コロナウイルス感染症よりもはるかに重症化する可能性が高く注意が必要と考えます。

<日本での小児の新型コロナ感染者>  (2021年11月23日時点)

10歳以下 94554名(重症0名、死亡0名)  死亡率0%

10歳~19歳 175329名(重症0名、死亡2名:基礎疾患あり)  死亡率0.0011%

 

  • 新型コロナウイルス感染拡大の中心は成人にある

新型コロナウイルス感染のほとんどは成人同士の間で起こっており、感染した大人が家庭に持ち込むことで子どもが感染する例が多い。学校、幼稚園、保育園でのクラスターの発生は、会社など成人のクラスターの発生よりも非常に少なく、こども同士での感染拡大は少ないことがわかっています。インフルエンザとは違い、こどもの感染が流行の拡大に及ぼす影響は少ないとみられています。

 

  • 新型コロナウイルスワクチンは、従来のワクチンより副反応が強く、長期的な副反応は不明

現在使われている新型コロナウイルスワクチンはメッセンジャーRNAワクチンという、今回初めて人類に対して使用されるワクチンです。厚生労働省によれば、大きな副反応はなく安全なワクチンとされていますが、若年層での心筋炎などの重大な副反応が疑われる例の報告もみられます。従来のインフルエンザワクチンなどと比べて、接種後の発熱、頭痛、倦怠感などの副反応が多くみられ、特に年齢層が若いほど副反応を呈する割合が高いことが知られています。稀な副反応といわれている心筋症ですが、近隣で既に数例のワクチン接種後の発症がみられており、発症の頻度は報告以上に多い可能性があり、十分な注意が必要です。また、多感な思春期のお子さんでは、過度な不安から「迷走神経反射」といわれる症状を呈し、めまい、吐き気、失神、転倒などをおこし、接種後に体調不良をきたす方が多くみられます。

厚生労働省によれば、新型コロナウイルスワクチンによる長期的な副反応はないとされていますが、以前使われていた日本脳炎ワクチンは、数十年に渡り接種を行った後に副反応が明らかになり、その後新たな日本脳炎ワクチンが開発された経緯があります。新型コロナウイルスワクチンは開発されて1年足らずのワクチンであり、現時点では長期的な副反応について不明な点は多いといえます。特に5歳~11歳の新型コロナワクチン接種の治験は、わずか2250人のデータをもとにしたものであり、副反応をみるデータとしてはあまりに少ない人数によるデータです。今後長い未来のある子供たちのため、副反応について、より慎重に考えることが大切だと思います。

以上の点より、現時点においては健康な小児への新型コロナワクチン接種の必要性は低いと考えられます。基礎疾患のあるハイリスクの小児や、ご家族の中に高齢者や、何らかの疾患をお持ちのハイリスク者がいる場合には接種を考慮すべきだと思います。

新たなオミクロン株による感染拡大が危惧されていますが、現状では小児、成人ともにデルタ株以上に重症化する可能性は示唆されていません。オミクロン株に対するワクチンの効果が低いという報告もあり、拙速なワクチン接種の決定は不要だと思います。万が一、今後小児に対し重症化リスクの高い変異株の流行が起こるようなら、接種の必要性は高まると思います。

小児へのコロナワクチン接種に関して、推進する意見が多く報道されていますが、決して同調圧力に屈することなく、接種するか否かについては、リスクと有益性を十分に理解したうえで、本人と保護者が十分に納得してから、最終的に判断してください。お子さんを守れるのは親しかいません。

座間小児科院長 山崎雅彦

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